おすすめ度:4
特徴
臨床に出てから必要な生理学の膨大な知識が詰まった一冊です。
生理学を系統的かつ論理的に理解でき、基本的な知識から最新の情報までカバーしています。第8版では重要語句が太字で示され、より使いやすさがアップ。巻末付録の「生理学で考える臨床問題」では、問題解決型思考から生理学的知識の確認ができます。
用途
初めて生理学に触れる人にはなかなか開くのをためらうとても分厚い本です。しかし、生理学の基礎知識をおさえた後、通読しておくべき一冊でもあります。
索引も充実しているため、臨床講義に入る高学年、そして実際の医療現場に出た後も辞書的に使えます。
わかりやすさ
第8版では索引だけでなく、章ごとの構成マップも充実しており、図版やイラストも改訂され、見やすい教科書になっています。しかし、初心者にとっては難しい本であることも事実です。最初のうちは赤字で示された重要語句を主に拾って読むのをおすすめします。
分量
1140ページ
使用者のレビュー
メリット
医療に携わる者として必ず学ばなければならない生理学。ただ暗記するだけではその知識を活かすことはできません。しかし、この標準生理学では系統立てて生理学を学ぶことができるため、必ず一度は通読することをおすすめします。
医療の分野の中でも進歩が著しい生化学分野で、新たな知識まで網羅している教科書は必需品です。索引も充実していますし、改訂されてからイラストも増えたので、より分かりやすく、辞書としても十分使えます。
テスト対策だけでなく、レポート作成でもお世話になりました。また、高学年になってからも生理学の知識が必要な際に取り出して使っています。付録の「生理学で考える臨床問題」では、自分の生理学の知識の深さをチェックすることができるので、ぜひ活用してください。
デメリット
とにかく量が多く、持ち運びにはとても不便です。また、生理学を初めて学ぶ際には難解すぎると思いました。辞書的に手元に置いておくか、必要な時に図書館で借りる程度でもよいのではないでしょうか。
複数の著者が執筆しているため、全体として統一感が薄い印象でした。読み手の能力によっては、通読も難しいかもしれません。また、これだけ分厚くてもすべてをカバーしているわけではないため、他の教科書も併用して勉強していましたよ。